
タマゴタケ(卵茸)
タマゴタケは、アジアや北アメリカで見られるキノコで日本の各地でも採ることができます。
その色鮮やかな見た目から毒キノコと思われがちですが、風味・触感ともに優秀な美味しいキノコの一つなのです。ヨーロッパ諸国で同様のキノコが人気ですが、あちらで発生する種はセイヨウタマゴタケとなり別の種類となります。
その名の通り、最初は白い卵の形状をしていますが、成長するに連れて傘と柄が顔を出してきます。成長すると傘が平面上に開き、大きいものになると最大で15cm~20cmほどになります。
焼いて食べても美味しいですが、茹でると黄金色の風味豊かな出汁がとれるのでこちらもオススメです。
タマゴタケ(卵茸)の採り方
日本では初夏から秋にかけて発生し、猛暑となる時期には一度身を潜める傾向にあります。
タマゴタケが採れる場所としてはブナ科やカバノキ科などの広葉樹林が代表されますが、針葉樹林の一部(マツ科)にも発生するようです。自分はヤマドリタケモドキやチチタケを採る場所で一緒に採ることが多いです。
日本にはタマゴタケに非常によく似た毒キノコが多いため、まだ卵から傘が出ていない個体などは絶対に採らないようにしましょう。
タマゴタケ(卵茸)の見分け方
タマゴタケに似ている毒キノコが非常に多いのですが、代表的な種類としてはタマゴタケモドキ・ベニテングタケが挙げられます。どちらも強い毒性を持っているため非常に危険です。
タマゴタケモドキは傘の部分が黄色くなります。タマゴタケも個体によってオレンジに近い色合いのものがあるため、間違えないように注意しましょう。

タマゴタケモドキ / 出典:wikipedia
ベニテングタケは色合い・シルエット共にタマゴタケによく似ていますが、傘に白いイボ状の模様があります。少しでも白い模様がある時は採るのを避けましょう。
ベニテングダケ / 出典:wikipedia
タマゴタケ(卵茸)の基本情報
正式名称 | タマゴタケ | ||
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呼び名 | タマゴタケ、卵茸、Amanita caesareoides、Amanita jacksonii Pomerleau、Amanita caesarea | ||
学名 | Amanita caesareoides Lyu. N. Vassilieva | ||
分類 | ハラタケ目テングタケ科テングタケ属 | ||
時期 | 夏、秋 | ||
発生場所 | ブナ科・カバノキ科などの広葉樹林、マツ科の針葉樹林の地面 | ||
似ている種類 | タマゴタケモドキ(毒)、ベニテングタケ(毒)、キタマゴタケ、テングタケ |
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